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震源地は変曲点に在り

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●実験-1。プロレスごっこで、骨盤を抑えて、頭蓋骨を雑巾を絞るように捻ると、首関節と腰関節に捻挫が生じて脊柱が捻転する。結果、骨盤面が正面を向いても、顔面が横を向く。歩き難い。
●実験ー2。プロレスごっこで、骨盤と頭蓋骨を抑えて、胴を雑巾を絞るように捻ると、首関節と胸関節と腰関節の捻挫が生じて脊柱が捻転する。結果、骨盤面が正面を向くと顔面も正面を向くので、(傾斜コブ角度は大きいが)日常生活では目立った不便はない。

●1のタイプの患者さんを施療すると、劇的に効果が目に見えるので喜ばれる。
●2のタイプの患者さんを施療すると、途中で一旦、体が大きく傾く。大抵、ヤブ整体師の施療ミスだ…と叱られる。それは濡れ衣です。

脊柱側弯症の患者さんは、全身が大きく凸凹してますが、震源地は大抵、2ヶ所または3ヶ所にすぎません。
震源地を探しましょう。震源地だけを重点的に施療しましょう。
震源地を探す目印は、
>右カーブから、左カーブに切り替わる「変曲点」
>直径1~2㎜の皮膚の「窪み」。
>直径1~2㎜の皮膚の「変色点」。ホクロも怪しい。
>トントンと叩くとカンカンと音がする「変音点」。
>冷たい、または温かい「変温点」。など、五感を総動員して探偵しましょう。

案外、炎症が目立つ被災地は、震源から大きく離れている場合が多い。ですから、
>盛り上がった山頂(肩甲骨や肋骨など)は、無暗に押し込まないでください。
>短くなった足や手を、無暗に牽引しないでください。

例:飛行機の8の字飛行。飛行機は大きく蛇行しますが、操縦士が操縦桿を切り替えるのは、(中央の変曲点の)一点だけ、ホンの一瞬です。
8字飛行の航跡はどこも、滑らかな曲線です。
「変曲点は盛り上がったり角ばったり左右にズレている筈…」などの先入観を持つと、永久に見逃します。

●実験ー1。
模型飛行機を2機、前後に並ばせて飛ばします。前後の飛行機の翼を同方向に揃えておきます。
結果。後ろの機は前の機に追従します。2機は同じ航跡を辿ります。
●実験ー2。
模型飛行機を2機、前後に並ばせて飛ばします。前の機は右主翼を下げ、後ろの機は左主翼を下げます。
結果。次の瞬間、前の機は右方向に急旋回、後ろの機は左方向に急旋回します。
旋回開始ポイントが変曲点です。

人体の背骨は23機の編隊飛行に似ています。
飛行機の主翼に相当するのが、関節の横突起です。
腰関節から頚関節まで、下から順番に横突起を触って行くと、片方の主翼が微妙に下がっている(背中方向から脇腹方向に捻転している)関節が見つかります。2~3ヶ所は存在する筈です。
ここが、変曲点です。(背骨が大きく盛り上がっている場所とは遠いかもしれません)
変曲点の付近の関節が、サブラクゼーション(亜脱臼・捻挫)しています。


多くの医学書には、「後方棘突起を用いた触診」が載っています。
が、後方棘突起は関節中心から遠くに離れています。誤差が大きくて心配です。
当院では横突起をを用いた触診をお勧めします。
落ち込んでいる主翼を指圧してはいけません。横突起は更に落ち込んで旋回角度が悪化します。
落ち込んだ主翼は、引っ張り上げましょう。
当院では、布団袋用真空吸引器が、関節横突起の引上げ作業に活用できないかと、試行錯誤で試験中です。
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混同。病と症

は、原因と結果、全く別の概念です。例えば「赤痢」が病名で、「下痢」が症名
●カルテ病名欄に「〇〇症」と記入される場合もありますが、真の原因を示しているわけではありません。「〇〇症」は病名ではありません。
を治そうとする治療を「根本治療」と呼びます。だけを軽減しようとする応急処置を「対症療法」と呼びます。
●多くの患者さんは、とを同一視しています。対症療法を受けて満足してます。多くの患者さんは(には敏感ですが)根本原因を解明する自己努力を放棄してます。これでは、慢性化する道理です。

迷信。背筋を伸ばす体操

▲巷で見かける「背筋を伸ばす運動」。天上を向いてお腹を出す反る体操では、背中の皮膚は伸びない。

▲背中の皮膚を伸ばしたいなら、首を垂れて「最敬礼」するのが、数学的合理。円中心から遠い方の皮膚が伸びる。

▲幾何法則:円周は半径に比例する。円周は2πr、つまり(直径×3.14)で計算できる。

プロフィール

林 明雄

Author:林 明雄
千葉大学卒業〜東京療術学院卒業。心理整体療術師:脊柱側弯小児科。325-0302栃木県那須町高久丙3193-887。趣味:麦酒商品券収集。

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